「韓国へ」その12  リポーター熊木

2006.05.23 Tuesday 11:36
 そうこうして撮影は日暮れには終わり、本日の宿はソウルなり!ソ、ウ、ル!韓国に来て、もうどれくらいの時が経ったのでしょう…。長かった…。
 韓国と言えばソウル。果物と言えば梨!野球と言ったらイチロー!くらい私にとってのど真ん中になかなかたどり着けず、色んな意味で鬱憤たまりまくりのこの日々に!日々に!グッバイ、、、、、『おつかれさまでした!』でみんな帰りのお支度開始。さぁ私も着替えよう。いそいそとバスに乗り込み、運転手さんに着替えますぅ(お色気)うっそーん!とまぁ声をかけカーテンをシャ!っと引き、隠れながらに着替え開始!あたしゃグラビアアイドルかい。ツッコミながら、若干の無理を感じる自分。しかしカーテンまで、なにか遠い昔の思い出キムチ。プーンと匂う。服の袖に腕を通しながら、ちらりと見た窓の向こうには、砂の山カンウォンド。さぁバスはいよいよソウルに向かいます。
 とりあえず今日の撮影が終わったと言うことで、これまで山下達郎さんを敬遠してきた人も心よくソレを受け入れ、ここへ来てようやく山下達郎さんイイ歌つくるなぁ〜などと感嘆している気配。なにがあっても関係なかったいつもの様に楽しげな社長の気配。バスも順調に進み、ずいぶん経った頃、外の景色が山並みから街並に変わり、そこからはどんどんビルが見えたり、車の量が増え、カンウォンドというおそろしく何もなかった場所から来た私は、おのぼりさんにでもなったように、ソウルに感激していました。
 川を挟んで向こう側、蜃気楼のように浮かぶ高層ビルは、一瞬手におえなさそうに見えて私の胸はドキドキしていました。おのぼりさんじゃん!いいじゃん!そしてソウル市内に到着。ホテルに着きそうな頃に社長が
『熊木!明日歌う場所通るから見ておけ』と言うので、私は身を乗り出して外を見る。渋谷のミニチュア版109かな。そんな感じのデパート。その前に作られた特設ステージ。明日は私はあそこで歌うのか。
 薄暗くなった街を人がさっそうと入り乱れ歩き、大通り沿いだというのに、反対側には露天が並び、湯気をたてた食べ物たち。ここは本当に不思議なところだ…。誰があんな排気ガス真っ只中で食事できんねん!とりあえずソウルに来ても一人不平を言う私。ホテルはすぐ近くで、韓国ありがとう!事務所のみなさん、社長ありがとう!と言うこれまでの経緯を踏まえて最高にきれいで広い部屋でした。都会っていい!と思うキラキラしたネオン。ソウル。
 この街で明日、私は初めての海外ライブに挑む…。
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「韓国へ」その11  リポーター熊木

2006.05.11 Thursday 09:59
 いよいよ!今日はカンウォンドに来た本当の目的を果たす(グッバイ、カンウォンド)撮影の日!思えば遠くに来たもんだ…。(あり?)天気はまぁまぁ晴れ。ロビーにはみんなもういて、ここから現地に向かいます。現地と言うのは、今回社長の意向で、韓国の映画『猟奇的な彼女』で使われていた、一本だけ木があるあの丘にしようということになりました。まぁそれがここカンウォンドにあるというわけです。映画を見た人はわかるかもしれませんが、チョンジヒョン演じる彼女と、キョヌー!がタイムカプセルを埋め、再会を誓ったあの木です。私は映画を見た時からチョンジヒョンさんが大好きです。が。まさかここに撮影しに自分が来ることになろうとは…。ただのファン…?ちなみに大好きなシーンは、遠く離れた崖から、彼女が『キョヌーーーー!なんとかかんとかーーー!』って絶叫するところです。至極余談!
 さてだが、ここから、あの木の場所までまたバスだ…。おとなしく乗り込み窓際の一番後ろの席から私はホテルをふりかえる…本当にホテルだったのだろうか…。甚だ疑問。さぁバスが動き出したと言うことは!…、社長も動き出すということで、出ました爆音必殺!山下達郎!(熊木杏里ならまだしも…)流れ始めてからどれくらい時がたったのだろうか。バスの中にはあきらかな険悪なムードが漂い始めたことに気がついたのは私だけではないはずだ。どうすべきだ!みんなの気持ちの代弁者となりうるのは私しかいない。みなの頭の吹き出しマークに『頼む!熊木!お前しか社長は止められない!』が、見える。ふ…と横を見ると、楽しそうに膝にラジカセをしっかりと抱え込んだ社長が座ってる…。ああこの横顔に向かって、私は何を言えよう…。うーーん。困り果て、いよいよ山下さんの歌声もノリにノリ、気まずさ全開になった時!その時だった。勇気あるカメラマンが一声。『うるさいよ…』くるりと振り返りながら、まるでエクソシストのようだったが、天使に違いない。『おぉそうか』と社長はボリュームをしぼった。その姿がちょっと寂しげに見えたのはなぜだろう。
 そうこうして、ようやく社長もラジカセから熊木杏里を流すに至り、(遅い…)これからの撮影に気持ちも傾き始めたころ、現地に到着!おおお!キョヌーーー!例の木の場所は観光地化されていました。『猟奇的な彼女』の…と書かれた看板が建ち、丘までは道がつくられ、きれいな石が敷き詰められていました。しかし…、バスを降りると見渡す限りの大根畑。思わず叫びたくなるような雄大な山々。気持ちも雄大になり、トイレに行きたくなったので私はマネージャーに場所を訪ねると、見事な簡易トイレ。ほほぅ。だがここでは設置してくれた観光協会の人に感謝だ。カチャリと扉を開けるとな…なんじゃこりゃぁーー!おうおうなめとんのかワレーー。詰まってる。ティシュ詰まってる。ついでに私も息詰まってる。トイレ錯乱事件で容疑者は観光客。渋々用を足し、外に出る。手は…手はどこで洗うのじゃ爺や?この手に平和はやって来るのか…爺や…。わなわなしていると、遠くのほうからマネージャーがやって来て、手にはペットボトルの水が。これで洗ってと持ってきてくれました。ありがたい…。
 さて撮影のための準備も整い、いよいよ撮影開始。持って来た衣装に着替え、大根畑の中心で愛を叫ぶ。笑!!…。歌は持ち歌の『あなたに逢いたい』。カメラマンと社長の指示で例の木の横に立ち、準備完了。さぁ!歌うぞ!遠くのほうから、社長が『行くぞー!』と声をあげた。ティンティンティン。曲が流れはじめ、私も歩き始めた。砂利の音が耳に聞こえる。息を吸っていよいよ歌い出しだ!…とその時!ひゅーーーん…。あれ?音が消えた。なにか間違ったのかなと思っていたら向こうから…。『ラジカセ電池きれましたぁー!』社長!しゃちょーーー!誰もがこう言いたかったであろう。
『山下達郎に電池つかいすぎたんだよ…』
 しかしそんなことにくじける社長ではない。一言。『熊木が電池使いすぎたからな』え!いつ!!?  つ づ く
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