甑島ライブ 完結編

2007.02.13 Tuesday 13:22
 翌日、朝は、宿泊していた民宿で朝ご飯を食べ、さて…というところで、町のあるお宅でお昼ご飯をいただけるというお話を聞き、私とマネージャー、吉俣良さんは、荷物をまとめると同時に、おなかの準備に戸惑い、うれしさと、まだ朝ご飯からさほど時間のたっていないお昼ご飯を、いただきました。それはもう、私の家だったら、クリスマスとお正月が一緒に来たくらいの、ごちそうで、とても食べきれないほど、本当に豪華なおもてなしをしていただきました。すべてが美味しかったです。満腹になり、今日のライブの話などしながら、私は窓の外を見て、こんなにしてもらって、私はどれだけお返しができるだろうと深々思っていました。
 そのとき、外から、学校のチャイムのような音が聞こえてきて、耳を奪われていると、手打の役場の方が、夕方からの私のライブのお知らせを、町のいたるところに設置されているスピーカーから、放送告知してくれているのだということがわかり、聞きながら、これが町のみなをつなぐ手段のひとつなのだと思うと、心がぎゅっとなり、すでに私は、なにか大切なものをもらったような気がしました。
 想いのすべてを発したライブは、一時間半に渡りました。町の唯一の小学校の体育館で、みなさんが用意してくれ、雨の中、手打に住むお年寄りの方から、小学生、幼稚園生まで、ほとんどの人が足を運んでくださった、感激的なライブでした。笑顔で私のところへ来てくれて、いいライブでしたと、がんばってねと声をもらえたからです。私は、このライブの時、今まで歌ってきたどの時にもなかった幸せと、自分にできることのその力を感じました。「新しい私になって」を歌いながら、本当の新しい私を感じ、「しんきろう」はアンコールをもらい、もう覚えてるよ!と言って、一緒に歌ってくれる方たちもいて、うれしくて、胸がいっぱいになるとはこのことだろうなと思えるほどでした。たった2日の再来でしたが、またおいでと、思ってもらえて、甑島という島の息を吸うことができて、私には大きな財産です。今、そう言えます。
 次に出る2月21日の新曲は『春の風』。映画「バッテリー」の主題歌です。これもなにか贈り物のように思うのですが、「バッテリー」は野球を通した人間関係のお話です。一番感じたのは、野球はひとりではできないスポーツだということ。誰かがボールを受け取ってくれないとゲームにならない。それは歌にも言 えることで、歌も、聴いてくれる人がいて、はじめて歌っていることに意味が持てる。私は、そのことを今まで気がつかなすぎてきました。
 甑島と、「バッテリー」。私の今をくれた名コンビです!! ありがとうございます。
リポーター熊木 | - | -